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外用薬の1回の処方量の限度は??
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これが難しい・・・
療養担当規則(第20条)により「投薬量は、予見できる必要期間に従ったものでなければならない」とされています。
症状の変化、薬の効果、副作用などが予見される場合、それらを考慮する投薬量でなくてはいけません。
しかし、現場ではそうは言っていられません。
患者さんからは「できるだけ多めに・・・」と言われることも多いですよね。
もう、審査側との「腹の探りあい」になってきます。(都道府県によっても異なると思います)
「この点眼薬なら○本まで通る」など、ちょこっとメモをとりましょう。
また、調剤薬局の薬剤師さんに聞くのも手です。
私たちが知らない「投薬に関する情報」を、よく持っています。
また、長期の投薬が不適切になされた具体事例(査定された)例が事務連絡としてあります。
- 事例1 経皮吸収型消炎鎮痛貼付剤を140枚処方
- 医学的必要性を踏まえつつ、症状の経過に応じ処方すべき(→査定)
- 事例2 不整脈用薬を90日分処方
- 症状の経過及び副作用等の状況に応じ処方すべき(→査定)
- 事例3 腫瘍用剤を56日分処方
- 症状の経過及び副作用等の状況に応じ処方すべき(→査定)
レセプト総点検マニュアルを何となく見ていて凄い物を見つけてしまいました。 皆さんはご存知の事で「な〜んだそんな事」と笑われるかもしれないの
ですが・・・。 これまで湿布剤は100枚まで/1ヶ月と考えていたのですが、
褥創軟膏ユーパスタコーワ・・・(400g/14日
800g/1ヶ月) 非ステロイド消炎鎮痛剤(インテバン軟膏など)・・・(150g/14日 300g/1ヶ月) ステロイド軟
膏・・・(80〜100g) カトレス・モーラス・等・・・(84枚/14日 168枚/1ヶ月) モーラステープ・・・(56枚/14日
112枚/1ヶ月) MS温・冷湿布等(1枚20g)・・・(100枚(2000g)/14日 200枚/1ヶ月) ローション セク
ターローション等・・・(150mL/14日 300mL/1ヶ月) スミルスチック等・・・(150g/14日 300g/1ヶ月) 座
薬のボルタレンサポ・インテバン座薬等・・・(40個(ただしRA60個) 1ヶ月80個)
※傷病名、疾患部位により適宜増減する。 ※
容量が製品により異なる為、おおよその目安とする。 ※1ヶ月に14日分×3回処方される事もあるため、適宜考慮する。 ※軟膏、貼付剤等が
併用された場合は、上記の約1.5倍まで、または合計で1ヶ月800点までとする。
(引用 レセプト総点検マニュアル) もし、まだご存知のなかった方は参考にされてはいかが
でしょう?
ただし1冊の本に書かれていた内容で、絶対か?と訊かれるとちょっと困ってしまうかも。
(情報提供者 醍醐さん)
これも県によって違うのでしょうか。こちらの久光製薬の方にお尋ねしたところ、一箇所一ヶ月30枚、三箇所で90枚ぐらいとのことでした。整形外科の審査
の先生からの情報だそうです。メーカーさんが情報を持っているかも知れませんので、先生に聞いてもらいましょう。
(情報提供者 てぃむさん) |
- Q:軟膏は普通一ヶ月に何本までだせるのでしょうか?
主に湿疹の軟膏で一本5g〜10g使用の軟膏になります。
年齢は50歳〜70歳代の患者さまのご使用が多いです。
- 湿疹となるとステロイドの軟膏でしょうか。
ステロイドの場合250gが最大量の目安だったと思います。
ただし、患部の範囲が小さいとこの量では整合性がないので、軟膏を多く処方する場合、病名には部位をしっかり記載することが必要だと思います。
(回答者 ふみふみさん)
皮膚科軟膏処置に使用する軟膏使用量や1月の投与量上限なども参考にどうぞ
(管理人)
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よくある質問 |
- 腰痛の患者さんが、モ−ラステ−プを毎週7パック希望される方がいらっしゃいます。湿布剤はあまり多く出せないと聞いたことがあるのですが・・・
- 査定の対象となる可能性が高いと思います。
(私の勤務先もモーラステープで査定をされた経験あり)
モ−ラステ−プの用法は「1日1回患部に貼付する」となっています。 腰痛となると「1回2枚、多くても4枚」を使用すると考えて、 4枚×7日間で28枚(4パック)が1週間の使用量と計算します。 1ヶ月5週あったとして、4パック×5=20パック(140枚)が限界・・・と考えます。
しかし、査定の事例として 「経皮吸収型消炎鎮痛貼付剤を140枚処方」に対し「医学的必要性を踏まえつつ、症状の経過に応じ処方すべき(→査定) 」 と例示されていますので、140枚でもかなりアブナイです!!
患者様に、あまり多く処方すると健康保険側から指導を受ける旨をお伝えし、 「1日1回以上の張替えをしていないか」 「腰以外に貼っていないか」等の確認をとって下さい。
「1日2〜3回張り替えてる」→1日1回にしてもらう 「腰以外にも使用している」→貼っている部位も診察してもらい、傷病名を追加する。
「家族も使用している」→ご家族にも診察を受けてもらい、各自処方を受けてもらう。 - など、対応が必要だと思います。
- Q:院外処方の湿布薬の処方についてお伺いしたいのですが・・
こちらのサイト様で外用薬の使用回数について書いているのを拝見し、よくある質問として腰痛の患者様が毎週湿布薬を7パック貰いに来るのは査定の対象となる可能性が高いと知りました。
私は整形外科の診療所で受け付けをしています。 先月末に左肩関節痛の病名の患者様に先生が湿布薬を105枚処方していました。 その2週間後の今月はじめに同じ患者様に70枚の処方をし今週また湿布が欲しいと来院されました。 先生に出しすぎではないですか??通らないのでは??と聞いてみたのですが105枚は先月やし大丈夫やろうとまた70枚出していました。 当院は院外処方です。
先生の言うとおり、先月やから大丈夫ということはあるのでしょうか?? 腰痛で1回に2枚から4枚貼ると想定して140枚が限度であれば肩関節の病名しかないので完全にアウトだと思うのですが・・・
皆さんの病院では湿布薬はどのくらいの枚数を処方してますか??
- > 先生の言うとおり、先月やから大丈夫ということはあるのでしょうか??
以前はそういうことも言われていましたが、現在は「縦覧点検」と「突合点検」を実施していますのですぐに分かってしまうでしょうね。
縦覧点検 複数月のレセプトを並べて点検を行うこと
突合点検 「外来レセと入院レセ」や「外来レセと調剤レセ」を突き合わせて点検を行うこと
> 皆さんの病院では湿布薬はどのくらいの枚数を処方してますか??
ケースバイケースですが、量が多い場合は使用部位と使用枚数を用法として明記しています。
多分、経験上140枚が最高ではないかと思います。複数箇所に使用でしたけど。
(回答者 ぽちさん)
こちらでは、一箇所につき月30枚、三箇所で90枚を目安とすると聞いた事があります。
(回答者 てぃむさん)
当院でも一度に多くの湿布薬を投与する場合があります。 この場合には、使用部位と1回の使用量、1日の張替え回数と○○日分の投与であることをコメントとしてレセプトに標記し、請求しています。
このため一律に投与量を制限することはしていませんが、今のところ査定には至っておりません(コメントを忘れて査定されたことはありますが・・・)。
(回答者 miyabiさん)
- Q:1月に一回しか来院されてない患者さんにモーラステープ12p・モーラステープL12p算定したらモーラステープ4P査定されました。
(病名は肩関節周囲炎・腰痛症・変形性膝関節症)1月に何パックですか。月2回来院があれば何パックですか。一回の来院につきですか
- 以前勤めていた病院では多部位の疾患があっても10Pまでで処方していました。
現在の病院ではモーラスを30Pでも査定されていません。(遠方な為、内服も90日分処方しているので3月に一度しか来院されません。)
モーラスだと1日1回貼付なので過剰に処方するのも査定の対象になりかねませんが、同じ県内の病院でもこれだけ違うので、ホントに点検している人次第という感じかもしれません。
明確な回答でなくてすみません。
(回答者 ひまわりさん)
最近湿布の査定が厳しくなっているように思います。
当方千葉県ですが当院ではひと月20袋までなら査定されません。一袋でもオーバーすると、減点されます。
(回答者 くるみさん)
当地域ではモーラステープなど第二世代の湿布は多部位病名でも
1日3枚とし、90枚まで。片側手関節病名などは1枚とし30枚まで
。と県医師会からの文面を目にしたことがあります。
その地域により格差がありそうですね。
(回答者 ムーンチャイルド さん)
医学通信社が出している2014年版レセプト総点検マニュアルでは、モーラステープの1回14日分の投与量は56枚(8P)、
1ヶ月投与量は112枚(16P)と書かれていますが、当県医師会からの文面は「140枚を目安とする(国保)」とされています。
ドラさんの査定とくるみさんの情報も合わせると20Pがボーダーかも知れませんね。
(回答者 ケロロ足軽 さん)
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