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関節穿刺について
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関節穿刺を左右両側に行った場合は、それぞれ算定できるが、同一側の関節に対して、検査の部の関節穿刺、注射の部の関節腔内注射を行った場合は、主たるもののみ算定する。
ガングリオン穿刺術は「J116-3 ガングリオン穿刺術」、ガングリオン圧砕法は「J116-4 ガングリオン圧砕法」で算定します。
(注)変形性膝関節症に対し、消炎鎮痛処置と関節穿刺を同一日に施行した場合、それぞれ(関節穿刺及び消炎鎮痛等処置の両方が)算定できる。 |
関節穿刺・関節腔内注射実施前に使用する消毒薬の請求 |
関節穿刺や関節腔内注射を行う場合、実施前にイソジンなどの消毒液を用いて消毒しますよね。
この場合の「外皮用殺菌剤」は、手術時では算定できませんが処置や注射の場合は規定されていません。
つまり消毒液の薬剤料を処置薬剤、注射薬剤として別に算定することができます。
しかし、15円未満の場合は算定できないので、少量の場合は無理です・・・。 |
ベーカーのう腫の穿刺 |
- ベーカー嚢腫(のうしゅ)とは?
- 膝の後ろにある滑液包といわれる袋で炎症が起こり、その袋に水が溜まることにより生ずる腫瘤(しゅりゅう)です。
滑液包は、関節が動くことにより生じる腱や靱帯の摩擦や機械的刺激を少なくするための潤滑油(滑液といいます)がはいった袋で、様々な関節の近くに存在します。
膝関節にも10数個の滑液包があるといわれています。 歴史的にベーカーという人が結核菌による膝関節炎に合併する嚢腫として初めて紹介したため、このような名前がついています。
実際は、結核菌による関節炎よりも、変形性膝関節症、慢性関節リウマチといった膝の関節炎に合併して起こることが大半です。
- 治療方法
- 特に症状が無ければ治療の必要はありませんが、膝関節の可動域制限や痛みなどある場合には穿刺を行います。
一回の穿刺で収まることもありますが、数日で再発を起こすことがあります。再発を繰り返すようなら穿刺後に炎症を抑える注射や飲み薬を用いますが、強い症状がなければ、時々穿刺を繰り返しながら経過を見ていく場合がほとんどです。関連する膝関節炎の治療を行えば消えていくこともあります。
- 穿刺は何で算定すればいいですか?
- ベーカー嚢腫(のうしゅ)は滑液包炎ですから、
「J116-2 粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)」で算定しましょう。
(回答者 醍醐 さん)
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耳介の穿刺 |
- Q:耳介の膿瘍を切開ではなく穿刺した場合は、どの点数を取ったら良いのでしょうか?
- A:耳鼻科勤務です
耳介については血腫、膿腫穿刺80点で可です。
岡山県医師会 耳鼻科部会も参考にどうぞ。 (回答者 りょうさん)
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穿刺の項目にない部位の穿刺を行った場合 |
- Q:指先など、穿刺の項目にない部位の穿刺を行った場合は、薬剤料のみの算定になるのでしょうか?
- 創傷処置で算定しています。
(回答者 ダンゴ)
勤務先では関節穿刺で算定しています。
(回答者 パン君さん)
創傷処置ですねー
(回答者 ぽちさん)
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掲示板に書き込まれた質問 |
- Q:整形外科に勤務しています。(診療所)
足関節滑液包炎の患者さんに対して、
関節穿刺を行い排液7mlを抜いた後にリンデロン懸濁注を1A
関節内注射した場合の算定方法は
@ J116-2 粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)80点と
リンデロンの薬剤を注射で算定
A J116-2 粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)80点と
G010 関節腔内注射80点とリンデロン薬剤で算定
B J116-2 粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)80点と
G010-2 滑液嚢穿刺後の注入 80点とリンデロン薬剤で算定
上記3個の中のいずれかになると思うのですが、
どのように算定するのが正しいでしょうか?
勉強不足でして、今までは処置の関節穿刺 100点とリンデロン薬剤で算定しておりましたが、特に査定とかは無かったです。
- 処置の関節穿刺 100点と注射欄でリンデロン薬剤料のみ算定で、特に問題ありません。
(回答者 山さん)
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処置
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