- 胃洗浄とは
- @薬毒物の服用による急性薬物中毒時の胃内容物の洗浄排液
A吐下血時の上部消化管出血の有無確認と緊急上部消化管内視鏡検査の前処置場合
に行われる処置です。
@に関して、患者さんの意識状態が悪い時には処置中の誤嚥を防ぐため、J044救命のための気管内挿管を行ってから胃洗浄を行います。
強酸、強アルカリなどの腐食性物質やガソリンや軽油、灯油、シンナーなどの石油製品に関しては胃洗浄を行わないことが原則です。
また、薬物中毒の場合は服用後1時間以内に行うことが効果的で望ましいとされます。
ですが、服薬した時間が明確ではない睡眠薬や鎮痛薬は、致死量を内服することが少ないため最近はあまり胃洗浄を行いません。
ただ、アセトアミノフェンは肝障害を起こすことがあるので時間が経っていても胃洗浄をすることが多々あります。
Aに関して、食道静脈瘤の既往や嘔吐反射が強く噴射性吐血が見られる患者さんの場合は、
慎重に適応を判断して行います。
胃管カテーテルや漏斗洗浄管、コッヘル鉗子、ピッチャー、マッキントッシュ型開口器、バイトブロック、経口的に漏斗付胃洗浄管を使用する場合はプラスチックバイトブロック(ファイバースコープ用)、
気管内挿管用ノバイトブロック、気管チューブ、アンビューバッグ、100ml浣腸器などが使用されます。
- Q:胃洗浄の処置をしたときのチューブ(材料代)は、胃洗浄250点とは別に算定可能ですか?
- セイラムサンプチューブを算定していますが特に査定などをされたことはありません。問題ないかと思われます。
(回答者 ゆうさん)
- Q:入院の方の胃洗浄がA査定されてしまいました。
胃洗浄と、それに使用した生理食塩水が切られてきています。
今まで特に病名など入れていなかったです。
胃洗浄
生理食塩水500ml
コメントで(胃カテ・つまり・汚染にて)
と入力しています。
- 栄養カテーテルなどの閉塞、汚染などであればカテーテルを入れ替えるべきで、洗浄などは必要ないのでは。
薬物を多量に服用した時とかに胃洗浄をします。
(回答者 てぃむさん)
- Q:外来のみのクリニックに勤務しているものです。
来院患者さんからムカつきの訴えがあり、カルテには超音波検査の結果『胃拡張』と診断され病名を『イレウス』とされており、胃の内容物吸引と記載されていたのですが、ドクターの算定が『胃洗浄』となっていました。
救急処置ではないと思われるのですが、その算定で問題はないのでしょうか?
- まずはイレウスと胃洗浄の関係性ついて説明します。
イレウスとは腸閉塞のことで、腸が閉塞して内容物が滞留することです。それを改善するために、胃や腸にカテーテル(胃ならマーゲンチューブ、腸ならイレウス用ロングチューブ)を挿入して内容物を吸出して減圧を行い改善を図ります。
つまり、み〜たんさんの書き込みから推測するに、イレウスであったため内容物が滞留(胃拡張)しておりそれを改善するために胃洗浄を行ったのではないかと推察します。
ちなみに一時的な減圧目的であれば胃洗浄にて、24時間以上マーゲンチューブを挿入すれば胃持続ドレナージで算定します。マーゲンチューブやキシロカインゼリーは算定できますが、生食は査定(地域差あり?)されるのでご注意ください
(回答者 ゆうさん)
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