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内服薬のカウント方法

処方料および処方せん料は、
「7種類以上の内服薬の投薬(臨時の投薬であって,投薬期間が2週間以内のものを除く。)を行った場合」と「それ以外(6種類以内)」によって、算定できる点数に大きく違いがあります。
処方料自体が減るだけではありません。
院内処方の場合、たった1種類増えただけで薬剤料自体が「90/100(つまり1割り減)」となり、医療機関側としてはかなり痛いです。
内服薬の1種類のカウント方法を、しっかり身に着けましょう!

内服薬のカウント方法の練習問題

①A剤(薬価171.5円)・・・1錠 分1朝食後 
②B剤(薬価6.4円)・・・1錠 分1朝食後
③C剤(薬価62.5円)・・・2錠 分2朝夕食後
④D剤(薬価20.4円)・・・3錠 分3毎食後
⑤E剤(薬価39.9円)・・・2錠 分2朝夕食後
⑥F剤(薬価146.3円)・・・1錠 分1夕食後
⑦G剤(薬価9.8円)・・・3錠 分3毎食後
⑧H剤(薬価80.5円)・・・1錠 分1朝食後

と、処方した場合「8種類」になってしまいます。
このままだと、処方料は低い点数、薬剤料も減点しなければいけません。
しかし、まとめ方によっては免れます!

まず「飲み方別」に分けてみましょう。

朝食後に1回だけ服用する薬剤

A剤(薬価171.5円)
B剤(薬価6.4円)
H剤(薬価80.5円)

 

夕食後に1回だけ服用する薬剤

F剤(薬価146.3円)

 

朝・夕に服用する薬剤

C剤(薬価62.5円)
E剤(薬価39.9円)

 

毎食後に服用する薬剤

D剤(薬価20.4円)
G剤(薬価9.8円)
次に薬価を計算してましょう。

朝食後に1回だけ服用する薬剤

A剤(薬価171.5円) × 1錠 = 171.5円
B剤(薬価6.4円) × 1錠 = 6.4円
H剤(薬価80.5円) × 1錠 = 80.5円
計 258.4円

 

夕食後に1回だけ服用する薬剤

F剤(薬価146.3円) × 1錠 = 146.3円

 

朝・夕に服用する薬剤

C剤(薬価62.5円) × 2錠 = 125円
E剤(薬価39.9円) × 2錠 = 79.8円
計 204.8円

 

毎食後に服用する薬剤

D剤(薬価20.4円) × 3錠 = 61.2
G剤(薬価9.8円) × 3錠 = 21.3
計 82.5円
それぞれを合計した金額を見ます。

※合計した金額が205円以下の場合は、1種類として扱えます。
朝食後に1回だけ服用する薬剤

A剤(薬価171.5円) × 1錠 = 171.5円
B剤(薬価6.4円) × 1錠 = 6.4円
H剤(薬価80.5円) × 1錠 = 80.5円
計 258.4円

205円を超えているので、3種類

 

夕食後に1回だけ服用する薬剤

F剤(薬価146.3円) × 1錠 = 146.3円
もちろん1種類

 

朝・夕に服用する薬剤

C剤(薬価62.5円) × 2錠 = 125円
E剤(薬価39.9円) × 2錠 = 79.8円
計 204.8円

205円を超えていないので、1種類

 

毎食後に服用する薬剤

D剤(薬価20.4円) × 3錠 = 61.2
G剤(薬価9.8円) × 3錠 = 21.3
計 82.5円

205円を超えていないので、1種類

3+1+1+1種類で合計6種類となります。
※よくある質問ですが、このカウントに屯服薬は含まれません。また、粉薬や水薬(シロップ)などを混合調剤した場合は、所定単価あたりの薬価が205円を超えても併せて1種類となりますのでご安心を!!

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