麻薬、向精神薬、薬価収載1年以内の新薬など、厚生労働大臣が定める内服薬、外用薬ごとに1回14日分、30日分又は90日分を限度とされています。
1回14日分と定められている薬剤の長期投薬について
1回14日分と定められている薬剤であっても
・海外への渡航
・年末・年始および連休
などの特殊な事情がある場合、必要最低限の範囲においてレセプト摘要欄に理由(「年末年始のため」等)を明記することにより、30日分を限度として投薬することができます。
ただし単に保険医療機関への通院が困難、又は保険医療機関が遠隔地にあるなどの理由での長期投薬は認められません。
※院外処方の場合は、処方箋の備考欄に注記を入れ、レセプト摘要欄への注記は不要です。
※例外として、長期の航海に従事する船員保険の被保険者(本人)への長期投薬は、1回180日分を限度として認められています。またこの場合、レセプト及び処方せんへの理由記載の必要はありません。
1回14日分と定められている薬剤を月3回処方してもOK?
1回14日分と定められている薬剤の規定は、あくまでも「1回の処方の上限」です。月3回の診察があり、それぞれ14日分ずつ処方したのであれば、そのまま算定できます。ただし、次月分の投与量には気をつけましょう。
長期投与可能となった薬剤
【内服薬】
トリアゾラム、酒石酸ゾルピデム、ロルメタゼパム、ブロチゾラム、フルニトラゼパム、エスタゾラム、ニメタゼパム、クアゼパム、塩酸フルラゼパム、ハロキサゾラム、塩酸モルヒネ、硫酸モルヒネ、塩酸オキシコドン、塩酸オキシコドン水和物
【外用薬】
塩酸モルヒネ、フェンタニル
トリアゾラムの製品 |
ハルシオン0.125mg錠 |
ハルラック錠0.125mg |
トリアゾラム錠0.125mg「EMEC」 |
パルレオン錠0.125mg |
ハルシオン0.25mg錠 |
アサシオン0.25mg錠 |
アスコマーナ錠0.25 |
カムリトン0.25mg錠 |
トリアラム錠0.25mg |
ネスゲン錠「0.25」0.25mg |
ハルラック錠0.25mg |
パルレオン錠0.25mg |
トリアゾラム錠0.25mg「TSU」 |
ミンザイン錠0.25mg |
トリアラム錠0.25mg |
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酒石酸ゾルピデムの製品 |
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ロルメタゼパムの製品 |
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ブロチゾラムの製品 |
グッドミン錠0.25mg |
シンベラミン錠0.25mg |
ソレントミン錠0.25mg |
ノクスタール錠0.25mg |
ユリモラン錠0.25mg |
レドルパー錠0.25mg |
レンデム錠0.25mg |
ロンフルマン錠0.25mg |
アムネゾン錠0.25mg |
ネストローム錠0.25mg |
ブロゾーム錠0.25mg |
ブロチゾラン錠0.25mg |
ブロチゾラムM錠0.25「EMEC」0.25mg |
ブロチゾラム錠0.25mg「YD」 |
ブロメトン錠0.25mg |
ゼストロミン錠0.25mg |
レンドルミン錠0.25mg |
ネストローム錠0.25mg |
ソレントミン錠0.25mg |
ブロゾーム錠0.25mg |
レンデム錠0.25mg |
レンドルミンD錠0.25mg |
シンベラミンD錠0.25mg |
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フルニトラゼパムの製品 |
サイレース錠1mg |
ロヒプノール錠1 |
ビビットエース錠1mg |
フルトラース錠1mg |
フルニトラゼパム錠1mg「アメル」 |
サイレース錠2mg |
ロヒプノール錠2 |
フルニトラゼパム錠2mg「アメル」 |
ビビットエース錠2mg |
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エスタゾラムの製品 |
ユーロジン散1% |
ユーロジン1mg錠 |
エスタゾラム錠1mg「アメル」 |
ユーロジン2mg錠 |
エスタゾラム錠2mg「アメル」 |
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ニメタゼパムの製品 |
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クアゼパムの製品 |
ドラール錠15 |
クアゼパム錠15mg「MNP」 |
クアゼパム錠15mg「YD」 |
クアゼパム錠15mg「アメル」 |
クアゼパム錠15mg「トーワ」 |
クアゼパム錠15mg「日医工」 |
ドラール錠20 |
クアゼパム錠20mg「MNP」 |
クアゼパム錠20mg「YD」 |
クアゼパム錠20mg「トーワ」 |
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フルラゼパム塩酸塩の製品 |
ベノジールカプセル10 |
ダルメートカプセル15 |
ネルガート15 |
ベノジールカプセル15 |
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ハロキサゾラムの製品 |
ソメリン細粒1% |
ソメリン錠5mg |
ソメリン錠10mg |
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モルヒネ 塩酸塩水和物(末・錠)の製品 |
塩酸モルヒネ錠10mg |
塩酸モルヒネ錠「マルピー」10mg |
塩酸モルヒネ「シオノギ」 |
塩酸モルヒネ「三共」 |
塩酸モルヒネ |
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硫酸モルヒネの製品 |
モルペス細粒2% |
モルペス細粒6% |
カディアンスティック粒30mg |
カディアンスティック粒60mg |
カディアンスティック粒120mg |
ピーガード錠20mg |
ピーガード錠30mg |
ピーガード錠60mg |
ピーガード錠120mg |
MSコンチン錠10mg |
MSコンチン錠30mg |
MSコンチン錠60mg |
カディアンカプセル20mg |
カディアンカプセル30mg |
カディアンカプセル60mg |
MSツワイスロンカプセル10mg |
MSツワイスロンカプセル30mg |
MSツワイスロンカプセル60mg |
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オキシコドン塩酸塩の製品 |
オキノーム散0.5% |
オキシコンチン錠5mg |
オキシコンチン錠10mg |
オキシコンチン錠20mg |
オキシコンチン錠40mg |
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塩酸モルヒネ(坐)の製品 |
アンペック坐剤10mg |
アンペック坐剤20mg |
アンペック坐剤30mg |
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フェンタニル(貼)の製品 |
デュロテップパッチ2.5mg |
デュロテップパッチ5mg |
デュロテップパッチ7.5mg |
デュロテップパッチ10mg |
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掲示板にあった質問
4月下旬から1ヶ月半の予定で先生が入院します。
例えば、マイスリーは1ヶ月に30日分しか処方できませんが、コメントを入れればもっと長く処方することができますか?
出来ないと考えます。
年末年始等の連休にぶつかるため特例として認められる場合でも
「14日を限度とする薬剤を30日を上限に認める」
というものですので、30日上限の薬剤を30日を超えて投与することは出来ないと思われます。
(回答者 ぽちさん)
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