膝の後ろにある滑液包といわれる袋で炎症が起こり、その袋に水が溜まることにより生ずる腫瘤(しゅりゅう)です。
滑液包は、関節が動くことにより生じる腱や靱帯の摩擦や機械的刺激を少なくするための潤滑油(滑液といいます)がはいった袋で、様々な関節の近くに存在します。 膝関節にも10数個の滑液包があるといわれています。
歴史的にベーカーという人が結核菌による膝関節炎に合併する嚢腫として初めて紹介したため、このような名前がついています。
実際は、結核菌による関節炎よりも、変形性膝関節症、慢性関節リウマチといった膝の関節炎に合併して起こることが大半です。
ベーカー嚢腫(のうしゅ)の治療方法
特に症状が無ければ治療の必要はありませんが、膝関節の可動域制限や痛みなどある場合には穿刺を行います。
一回の穿刺で収まることもありますが、数日で再発を起こすことがあります。再発を繰り返すようなら穿刺後に炎症を抑える注射や飲み薬を用いますが、強い症状がなければ、時々穿刺を繰り返しながら経過を見ていく場合がほとんどです。関連する膝関節炎の治療を行えば消えていくこともあります。
ベーカーのう腫の穿刺は何で算定すればいいですか?
ベーカー嚢腫(のうしゅ)は滑液包炎ですから、
「J116-2 粘(滑)液嚢穿刺注入(片側)」で算定しましょう。
(回答者 醍醐 さん)

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