- Q:数か月前、当院の整形外科外来にて、担当医が初診のそれなりのお年の女性患者様に対し、主訴から関節リウマチを疑い、以下の検査を行いました。
抹消血液一般、CRP、抗CCP抗体(抗シトルリン化ペプチド抗体)
レセプト請求の結果、連合会から「D」で抗CCP抗体が査定されました。
担当医は関節リウマチ鑑別時の教科書的な手順なので査定は不服ということでした。そこで詳記を書いていただき再審査をしました。
しかし、復活はせず、「原審通り」でした。
連合会の事務方に確認してみたのですが、査定医の方は、段階的に検査をすすめず初診時にいきなり「抗CCP抗体」をしているので不可とされているようです。
しかし、RF半定量などは感度がよくなく、陰性であっても抗CCPをするのが一般的というのが担当医の意見でした。
県によって取扱いが違うかもしれませんが、情報をお持ちでしたら以下の2点についてご意見ください。
1 関節リウマチ(疑)で初診時に抗CCPをだすと査定されていますか?
2 外来での関節リウマチの鑑別診断にあたって、よく出されている検査のオーダーがありますか(段階的に進められているとしたら、○○を行ってから、抗CCPをだす、というような)?
同月に、別のベテラン内科医も同様のケースで同じように抗CCPを査定され首をかしげておりました。
思いのほか長文になってしまいました。
担当医の先生が真面目な方で、同じような主訴の方がいたら同様のことが今後も起きますよ……と困っていましたので、ぜひ、皆さんのお知恵をお貸しください。
- 毎月1.2件〜多いときで5.6件くらい外来で同検査を実施しています。
今のところ過去1年くらい遡っても査定事例はありません。
ただし当院ではほとんどのケースが、初診時であれば抗CCPとあわせてRF定量も同時に実施していますね。
段階を踏んでという指摘も分からなくはないですが、専門医が経過を適切に判断しているということであれば、通常の詳記だけでなく、
>初診時にいきなり「抗CCP抗体」をしているので不可
という判断が誤りであると考える理由を付記して、再々審査、もしくは面談による再審査をするのも手ではあると思います。
審査機関には、今後の同様事例についての診療にも大きく影響するので、適切な診療手順について、
明確に(文書等で)ご指導いただきたい!
と迫るのもよいかと思います。
建前上は審査機関は医療費を審査・査定するための機関ではなく、適切な保険診療を行うための指導を行う機関ですのでね。
(回答者 くりぼうずさん)
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