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細菌培養同定検査について |
- Q:CVC(中心静脈カテーテル)先端の細菌培養同定検査を行なった場合、「その他の部位からの検体」110点の請求でいいのでしょうか?それとも、「消化管からの検体、血液又は穿刺液」130点になるのでしょうか?
- おっしゃる通り「その他の部位」となります。
(回答者 ヒロピーさん)
- Q:皮膚科で働いています。
犬にかまれた方の傷口の膿から検査をいたしました。
細菌顕微鏡検査 (グラム染色)、細菌培養同定検査(その他)、細菌薬剤感受性検査をおなじ日に算定できるのでしょうか?
- 質問内容からは結論、出来ます。
しかし、本当に聞きたいところでは、「出来ません」になります。 違いは、すでに確定していて、治療行為が
始まっている時点での3点セットは可能ですが、初診での3点セットは不可です。 通知にもあるように、薬剤感受性検査は菌が検出されてからの算定に
なりますので、1日では検出されないと思われます。
よって、2点はOKですが、細菌薬剤感受性検査は初診日の同時算定は出来ません。
- Q:皮膚科で働くことになったのですが、細菌培養同定検査で「その他の部位からの検体」というのは、1検体につきの140点でしょうか?それとも何個検体をとっても140点でしょうか?
- 同一部位から同時に複数の検体を採取した場合、1回のみの算定になります。
(回答者 ダンゴ)
- Q:私が勤務している病院では、細菌培養同定検査(糞便)で菌が検出された際、薬剤感受性検査を算定せず大腸菌抗原血清型別を算定してレセプト請求をしています。検査室に確認したところ、薬剤感受性検査はほとんど行っていないとの事でした。このような場合、大腸菌抗原血清型別のみのレセプト請求は問題ないので
しょうか?(ちなみに査定や返戻は特にありません)
- 細菌培養同定検査により大腸菌が確認された後という縛りだけだったと思いますので特に問題はないかと思われます。
(回答者 ゆうさん)
大腸菌抗原血清型別は、区分番号「D018」細菌培養同定検査により大腸菌が確認された後、血清抗体法により大腸菌のO抗原又はH抗原の同定を行った場合に、使用した血清の数、菌種等に関わらず算定する。
この場合において区分番号「D018」細菌培養同定検査の費用は別に算定できない。
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嫌気性培養加算 |
- Q:血液培養2セット出しました。好気性菌、嫌気性菌共に検査しますが、月に2回の算定は可能でしょうか?
- 月単位では問題がなかったと思いますが、コンタミを防ぐために血液培養を2セットとった場合は1セットしか算定できなかったと記憶しています。
(回答者 ゆうさん)
コンタミ=コンタミネーションの略
コンタミネーションとはおおまかに言うと「検査材料が汚染される」様な意味のようですね。
(回答者 ぽちさん)
血液培養は血液中の菌の種類を調べる検査なのですが、血の採取時に皮膚の常在菌が紛れ込んでしまい正確な菌種が特定できないことがあります。これをコンタ
ミと呼び、これは消毒などをしっかりやっても防ぐことはできません。そのため別部位から2回採取して正確な菌種を特定するというものです。2回やれば
95%ぐらい正しい結果がでるそうです。
(回答者 ゆうさん)
血液培養とは、患者さんに高熱などの菌血症を疑う症状が見られたときに、動脈または静脈から血液を採取して細菌培養を行うことで、@発熱が細菌が血流に入って全身を回る状態(菌血症)になったことによるものであるか、また、Aそれはどのような細菌か、さらにBその細菌に有効な抗生剤は何か、を調べるのが目的である。
菌によって採取した血液の保存と検査の方法が異なるため、通常は、2 種類(好気性菌用と嫌気性菌用)の容器に採取し、両方で「1 セット」と呼んでいる。
皮膚から刺して血管に針を通すため皮膚に常在する細菌が混入すると、血流内の細菌かどうかが区別できないため、医学的には異なる2 か所から採血(2セット)することが推奨されている。
しかし欧米と比べて日本の診療現場では発熱時に血液培養のための採血が行われることが少なく、採血
した場合も1 か所の採血で終わっていることが多いという特徴がある。その理由のひとつとして、2 か所採血が保険点数基準で手当てされず採血・培養にかかる費用が病院の持ち出しになるという背景事情が指摘されている。
参考:http://kyodokodo.jp/doc/teian1.pdf
- Q:細菌培養検査+嫌気性培養加算は2セット実施したら、算定できますか?
- 菌血症を疑う患者さんに対し入院時に血培を2セット採取したと解釈してお返事いたします。
現在のところ1セットしか保険算定は認められておりません。 ではなぜ2セット採取するかというと検体汚染により原因菌がわからなく可能性があるため、また感度をあげて正確な原因菌を特定するために行います。 これにより菌を特定して、効果のある(安い)抗生剤を使用することにより病院の経営に寄与します。(特にDPC病院では効果が高い)
2セット分は算定できないかもしれませんが、医療の質と効果を考えてスルーすることが大事です。ちなみに血液培養を2セット取る病院は高機能病院の証です。
(回答者 ゆうさん)
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