- Q:支払基金から「連絡文書」として、インフルエンザの治療に関して下記のような内容の文書が届きました。
○抗インフルエンザ剤選択について、厚生労働省からの注意・指導文書をお守りください。
○静脈注射薬の使用に際しては、症例を充分に検討のうえ、必要性のご判断をお願いします。
という内容です。
当院は小児科で、インフルエンザの治療に際して、ラピアクタ(点滴)を使用する頻度が高いのですが何か問題があるのでしょうか?
使用頻度が高い、主な理由として、
@B型インフルエンザにタミフルが効きにくい。
Aタミフルが苦くて患児が吐いてしまいことも多い。
Bメディア等でも点滴での治療が取り上げられ、患児(保護者)が希望する。
という感じです。
ちなみに、ラピアクタの発売当初(2010年初め)は小児への安全性が確立しておらず、厚生労働省が引用している日本感染症学会が提言する抗インフルエンザ剤の選択についてのなかでは、あまり積極的に使用をすすめるような内容ではありませんでした。
しかし、今夏ごろでしょうか、小児も適用になりました。
連絡文書自体届いたのが初めてのことで、どうしたらよいかわかりません。
- 恐らく「インフルエンザ症例数に対してラピアクタ使用例の割合が高く、使用理由が不明確」なために、審査の目にとまったのではないかと思われます。
添付文書の使用上の注意では
「本剤は点滴用製剤であることを踏まえ,経口剤や吸入剤等の他の抗インフルエンザウイルス薬の使用を十分考慮した上で,本剤の投与の必要性を検討すること。」
とあります。
また、メーカーで「適正使用ガイド」というものを用意しているようです。
対策としては「症例ごとに必要とした理由」を詳記することしかないのではないかと考えます。
(回答者 ぽちさん)
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