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MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について

医療事務の初心者が細MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)について悩むポイントを解説しています。
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MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は体のどんなところにいる?
健康な人でも、体のいたるところ(鼻腔、便、皮膚)にMRSAがいることがあります。
ただし、他のブドウ球菌に比べMRSAは、正常な皮膚に定着化しにくいと言われています。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、どんな感染症を起こす?
重いMRSA感染症としては、肺炎・腸炎をはじめ、敗血症・髄膜炎・心内膜炎・縦隔洞炎などを引き起こすことがあります。
また、褥瘡を悪化させることもあります。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)は、どんな人に感染症を起こす?
MRSAによる感染は抗菌薬を長期間使用しなければならなかったり、観血的な処置(大きな手術)が行われたり、極度の免疫不全の方に起こりやすいと言われています。
そのため、ほとんどの大きな病院では感染予防対策として委員会を設置し、同一抗生剤の長期投与を厳しくしているそうです。
(ヒロピーさん談)
大量の抗菌薬を使う可能性のある病院、なかでもICUまどではMRSAによる感染症を起こしやすいのですが、抗菌剤を使う頻度が少ない高齢者施設では、MRSA感染症は起きにくいと言えるそうです。
MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌と感染の違い
MRSAは検出されるけれど、MRSAが原因となってその部位の感染症が起こっているとは考えられない、あるいは感染症が起こってない場合を「MRSAの保菌状態」と言います。

では、「MRSAの感染」は、どう判断するのでしょう?

身体所見から得られるMRSA感染症の有無
発熱、発赤、疼痛、咳の有無、痰の増減、排尿痛の有無、尿の混濁の有無、褥瘡の大きさと色の変化などから判断します。また、食欲の有無や会話の有無が参考になることもあります。
検査所見として得られるMRSA感染症の有無
白血球数、CRPなどの感染症マーカーがあげられます。菌検出後7〜10日の間にこれらの感染症マーカーを2,3回測定し、これらの値が変動せず、なおかつ身体の病態にも変化が見られなかった場合は、保菌と判断します。
「MRSAの疑い」の病名で最近培養同定検査(鼻腔)を査定されました
「急性気管支炎にかかった入所者にMRSAの疑い病名で細菌培養同定検査(鼻腔)を行ったところ、その病名からは不適当と査定されました」と掲示板の書き込みがありました。

なぜ、査定されたのでしょうか?
てぃむさんとヒロピーさんの情報をまとめてみました。

ブドウ球菌は常在菌ですので、それこそ「誰でも保菌者であってもおかしくない」ということが言えます。
それを、人間(患者様)全てに検査していたら、「皆、陽性になる可能性もあり」で、それを保険で認めるというのは・・・ということになります。
(ヒロピーさん談)
なるほど・・・MRSA疑いの病名をつければ算定可能ということではなく、本当にその患者様がMRSAに感染し、重篤な症状が現れ始めているということが必要なんですね。

ある医療機関では、入院時検査としてMRSAの疑いという病名をつけて、ほぼ全ての入院される患者に対して細菌培養を算定しており、審査機関もそれを読み取ってほとんどの症例について査定したと聞きました。
(ヒロピーさん談)
特養などの特殊な施設の場合、保険適応外が一般的なのでしょうか?
院内感染防止のために、鼻腔からの培養をしますが、患者はもちろん医療従事者も保険請求はできません。
また、強くMRSA感染が疑われる場合でも、鼻腔からの培養は保険請求できません。
あくまでも感染部位、あるいは排泄物などからの細菌培養同定でなければ、保険請求は査定されます。
鼻腔からの培養は、理不尽と思われるかもしれませんが、病院あるいは施設が検査料を負担しなければいけません。
保険を使っての請求や、入所者へ請求はしていけないと思います。
「MRSA肺炎の疑い」とでも病名をつけての喀痰培養であれば、検査の請求ができたと思います。
(てぃむさん談)
余談ですが、MRSAに効くと言われているバンコマイシンに耐性を持った菌が出ています。
さらに今ではそのバンコマイシンに耐性を持った菌に対してもいい薬が出ています。
非常に高く(価格)、最後の砦という形でしか使用はできません。
(ヒロピーさん談)
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