介護実習のカリキュラム

介護実習ではテキストやスクーリングで身に付けた知識や技術を実際の介護の現場で活かしながら、介護の体験をします。

介護施設では、先輩のヘルパーが実際に介護をしているところを見て勉強することができます。
介護サービスの利用者さんの着替えをしたり、車椅子に移動をさせたり、食事の介助をしたり、実際に利用者さんのご自宅で介護の実習を行うなどして、今まで勉強してきたことを確認していきます。

実際に介護サービスの利用者さんへ介護の実習を行う時には、先輩のヘルパーが介護を一緒に行ってくれるので、安心して勉強することができますし、自信を持つ事ができるでしょう。
指導してくれる人の介護をしっかりと目で見て覚えて、アドバイスにもしっかりと耳を傾けましょう。
初めは上手く行かないこともあるかもしれませんが、焦らずに取り組んで行くことが大切です。
現段階では5日間ほどの実習期間だとされていますが、平成13年の4月からは実習の期間がより多くなるとされています。

以下は介護実習のカリキュラムの一例です。

福祉施設での実習: ここでは特別養護老人ホームなどで実際にヘルパーが行っている仕事を実習として行います。この実習では先輩のヘルパーのアドバイスを受けながら実習をすることができますので心強いと思います。
在宅サービスを提供している現場での実習: 在宅サービスを行っているデイサービスセンターなどで、利用者のサポートについての知識を身に付けたり、実際に介護をしているところを見学したり、実際に体験したりします。在宅サービスというのは利用者とふれあうことが重要になってきます。ゲーム等を通じて機能訓練を行ったり、入浴介助をしているところを見学して、積極的にコミュニケーションを行いながら実習しましょう。
同行訪問実習: 同行訪問実習では、現役の先輩ヘルパーについて、介護サービスを受けている利用者さんの自宅に訪問して、介護実習を行います。ここでは実際に家庭に訪問するわけですから、家族とのコミュニケーションを取る方法をしっかり学ばなくてはなりません。訪問介護によって介護サービスの利用者の生活が変わってしまわぬように、より生活の質が良くなるように適切な方法を勉強していきます。

このような現場実習を行う理由は、自宅でテキストを使って勉強したり、スクーリングで技術を学ぶことだけでは身に付けることのできない現場ならではの介護技術を身に付けることができるからです。
また、現場で実習を重ねるごとに、介護に対する意欲ややりがいが生まれてきますし、今活躍している先輩のヘルパーから実践に基づく助言を実習をしながら受ける事ができる点が大きなメリットです。

このように本当に介護サービスの利用者を相手にして、良い緊張感がある中で実習を行った経験があれば、もし就職しないとしても家族が介護を必要とする時にすぐに身に付けた技術を自信をもって役立たせることができます。
さらにテキストやスクーリングで身に付けた知識を改めて確認することもできるので知識の定着にはもってこいです。

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2013年4月より、ホームヘルパーの資格内容が大きく変わりました。
これまでは『ホームヘルパー2級』という資格を取るだけでしたが、
2013年4月より、介護職員初任者研修という研修を必ず受けなくてはなりません。
そして研修後に行われる試験に合格したら初めて介護職員初任者研修修了者となることができ、そこでようやく介護職に就く資格を得た事になります。

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修はスクーリングの時間と試験の有無が異なります。
介護職員初任者研修では、ホームヘルパー2級のスクーリングと比べて実際に介護施設でシーツを交換したり、着替えを手伝ったり、車椅子へ移動させたりと、実習に関する時間が長くなります。

また試験に合格する必要があるという点でも、若干ハードルが高くなったと言えるでしょう。
しかし介護職員初任者は、これからさらに需要が増えていく介護職の入り口です！！
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