将来のために介護を学ぼう

介護をする際に、必ずしも介護の資格を持っていなくてはならないということはありません。
資格を持っていなくても、何とか介護をすることはできますが、現代は色々と複雑な事情があるものです。
社会環境や人間関係、夫婦関係や親子関係、年金の問題や福祉の状況などにより、どんな人であっても問題なく、余裕のある心で家族の介護をできるわけではないのです。

どんなに優しくて思いやりのある人であっても、自分のことが大切なのは当たり前なことです。
自分の現在置かれている状況や生活を壊したくないのは誰でも同じだと思います。
やりがいのある仕事を任されている時、実家を離れて新しい家庭を築いている時、親が倒れてしまって介護をしなくてはならない状況になってしまっても、仕事や今ある自分の家庭を投げ打ってでも実家に帰って、つきっきりで親の介護をすることなど難しいと思います。
自分のことを犠牲にしてまで今後何年間も介護に費やすわけにはいかないのです。

そんな背景もあり、最近では介護のあり方が徐々に変わりつつあります。
これまでは個人で介護を行うことが当たり前でしたが、最近では介護保険制度を使いながら社会や地域ぐるみで介護をしていこうという仕組みが始まっています。

例えばデイサービスやショートステイという介護サービスが一例です。
これも社会や地域ぐるみで介護をしていこうという仕組みの1つです。

介護ヘルパーというのは、地域で活躍している介護に関する専門家です。
現在では高齢者が急速に増加していますし、介護を求めている人も多くなっているので介護する人材の増員が求められています。
今はこのように介護職員が求められているので、介護についての知識やスキルを身に付ける必要があると考えている人や、将来家族に介護が必要となることを考えて今、介護を学ぶことが必要だと考えている人も増加しています。

ここで一度、違った視点から考えてみたいのですが、介護をされる側の心理を考えてみると、やはり自分の家庭で介護されたいというのが本音だと思います。
安心できるのはもちろんのこと、知らない人に世話をしてもらうのは嫌だと思う人は多いはずです。
そういうわけで、介護サービスを受けるのは嫌だと感じている人も中には存在します。
ところが、実際に介護を一度でも勉強したことがある人は介護サービスの良さを理解しているので、行きたくないという考えを、行ってみても良いかもしれないと考えることができます。

介護の勉強をしていると、介護をする人も気持ちも介護をされる人も気持ちも理解することができるようになります。
今後の日本はますます少子高齢化が進みますので、必ずと言っても良いほど、介護が当たり前に必要になってくるでしょう。
ですから、老若男女問わず、早い段階で介護に関する勉強をしてもらいたいと思います。
そうすれば将来の介護がよりスムーズになり、多くの人が介護疲れに悩まなくなる日が来るかもしれません。

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2013年4月より、ホームヘルパーの資格内容が大きく変わりました。
これまでは『ホームヘルパー2級』という資格を取るだけでしたが、
2013年4月より、介護職員初任者研修という研修を必ず受けなくてはなりません。
そして研修後に行われる試験に合格したら初めて介護職員初任者研修修了者となることができ、そこでようやく介護職に就く資格を得た事になります。

ホームヘルパー2級と介護職員初任者研修はスクーリングの時間と試験の有無が異なります
介護職員初任者研修では、ホームヘルパー2級のスクーリングと比べて実際に介護施設でシーツを交換したり、着替えを手伝ったり、車椅子へ移動させたりと、実習に関する時間が長くなります。

また試験に合格する必要があるという点でも、若干ハードルが高くなったと言えるでしょう。
しかし介護職員初任者は、これからさらに需要が増えていく介護職の入り口です!!
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